歯牙移植について

症例

20代男性

歯がないところが気になる。

歯牙移植による咬合回復

残根状態で放置、キャビトンを外すと歯質もかなり薄いため抜歯となりました。

状態の良さそうな親知らずが後ろにあるため、抜歯後に移植をするのはどうかと提案し、歯牙移植を行うこととなりました。

右上7の抜歯窩が親知らずより小さく、ラウンドのバーで削っては試適と繰り返しちょうど良いところまで挿入出来たら縫合糸で固定しました。

心配だったのでそのあと、コーパックで覆いました。

動揺もなく、痛みも特になかったので根管治療、ファイバーコア、クラウンを被せて終了。

銀歯での補綴処置だったので、マージンを歯肉縁上に設定しました。

抜歯後の治療としては

  • 義歯
  • ブリッジ
  • インプラント

この3つが主な治療となります

移植というのはかなり適応が限られるため、なかなか提案できる機会がありません。

さらに経験もほとんどない状態で突然出会うものなので事前に勉強していなければ、見逃してしまいます。

また、移植した歯は一生持つものではないので(だいたい5年くらい)その後にインプラントも必要となる可能性も説明しなければなりません。個人的には骨のを保存していざインプラントが必要になる事を想定して、骨を保存するいう考えを持っています。

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